オータ住環境  伐採財(間伐)で小屋づくり(長野県茅野市)


原村の山小屋
長野県茅野市、原村境の別荘地を購入後、とりあえず別荘はすぐ建てないので、手入れをする道具などを入れておく作業、道具入れ小屋が欲しいと相談される。

山が好きな方なので、出来ればこの小屋の中でテントを張って泊まれるぐらい(3m×3m)にして欲しい。八ヶ岳登山の拠点ともしたい。
お施主さんは最初、ログキットで考えていましたが、私の方で取得された林の中にある大雪で上部の折れてしまった木や、50年程前に植えられた唐松の木などの、間伐材を使った小屋作りを提案しました。
お施主さんは、提案内容をとても喜ばれ、「本当に実現できればすごいです。」と言われ、伐採材を使った小屋作りが始まりました。


上部の折れてしまっている松や、直径50cmほどある唐松を6本伐採しました。近くに別荘があったためクレーン車を使い、木を倒す方向や搬出の作業を慎重に行い、製材所へと搬入し製材しました。
最初は単なる道具置き場及びテントを張れる小屋程度に考えていたのですが、床、壁、天井には、赤ちゃんにも優しい断熱材、サッシはペアーガラス…と。
何より、ここで育った木を使い、小屋作りが出来たことを本当に喜んでいただけました。
こんなに喜んでいただければ、私も嬉しいし、これからもこうした機会があれば、ぜひとも提案し進めていきたいと思います。

家づくりも、出来ればこうした考えで実現することが可能になれば、私の家づくりの考え方に一番合っています。県産材、地元、地域産材、出来れば今回のように、自分の林、山林の木を使いたいですね。
今回の小屋作りは、私にとって大変貴重なものとなりました。

「オータ住環境」 代表 太田清人



完成写真です。完成後まもなく冬を迎えました。

別荘地約600坪の中は、手入れのされないままの原始林状況でした。
とは言え、50年程前に唐松などが植樹されました。

春先の大雪で松の木などは上部で折れてしまっている木もあり、危険でもあったので伐採をしました。

太い唐松の木で、元で50cmはあったでしょうか。
作業は近くに別荘もあったため、クレーン車を使い慎重に行われました。

6本の唐松を伐採しました。
この木を製材所に搬入して、小屋の
木材として製材し使用することにしたのです。

このように土台、根太、柱を全て伐採製材された木を使ってます。多少のねじれは出るかもしれませんが。

小屋の建て方が終了しました。こうして見ている木材は全て。最も、ここで育った松、唐松です。使われている木も喜んでくれることでしょう。

唐松材は、他の材よりもねじれなどが多く木材としてはあまり使用していません。最近、使用が増えましたがほとんど処理された製品材です。

小屋と言えども赤ちゃんにも優しいと言われている「パーフェクトバリア」断熱材100ミリを床、壁、天井に使っています。

出来上がりです。サッシもペアガラスとなっています。外壁は全て桧のムク15ミリを張っています。

お施主さんが自分で桧の無垢材の塗装を行いました。健康に優しい自然塗料(バトン)を使用しています。

外部塗装も終わり完成です。屋根は唐松の落ち葉で輝いています。林の中に上手く溶け込んでいると思いませんか。

内部写真です。表しの梁がいいですね。伐採された木なので余計にいい感じです。内部は床、壁、天井、全て桧のムク15ミリを使っています。

屋根勾配は、少しゆるく、スガモレの心配もありますが、お施主さんの強い要望からです。この屋根の上で月や星空を見たいとのことです。お施主は、冬でも時々電気の入っていないこの小屋に泊まりに来て楽しんでおります。

物置小屋ではありますが、出来るだけ考えながら進めているうちに、自然とこうした小屋になりました。小さな別荘といえます。

長野県諏訪郡原村 別荘地 八ヶ岳山ろく


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