山出し
社殿まで20kmの間を力を合わせて御柱を曳航してゆきます。山出しの途中に御柱の休憩所みたいなところがあり、神事を行い、お払いしてもらいます。胸に“影”の文字が入っているのが私です。この回は平成4年、本宮4之柱でした。私は若者総代をしていた頃です。

御柱にメドテコがつき、また人が全て乗ってしまうと重さは10トンを越えます。動かない時は全然動きません。後の柱が近づいてきて、小競り合いがたまにおきます。動き出すと地響きをたてながら力強く動き出します。
引き子は1000人をはるかに越えると思います。つなの長さは約200m。引き子に力を合わせて引かせるきっかけになるのが木やり衆です。木やりの善し悪しで動き方がだいぶ違ってしまいます。

メドテコの一番上にいるのは私です。音頭をとりながらメドデコを左右に寄らせながら少しずつ前進してゆきます。ここは木落坂の手前です。メドの長さも一番長い木落や川越え用のものです。長さは7mほどあります。

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