太陽光発電システムの導入効果 設置事例(長野県茅野市 ソ-ラーハウス) 


太陽光発電 ソーラーハウス

H25年5月に最新情報を追加した内容です


※ 26年10月ころより、見直されてきていますので要注意が必要です


太陽光発電システム設置効果のまとめ

太陽光発電システムの設置事例紹介

ソーラーパネル設置工事の状況写真  発電量のデーター分析  太陽光発電の効果と寿命・・他

長野県 茅野市 豊平 最大出力4.59KW  屋根面(真南) 太田邸「オータ住環境併用住宅 」

環境時代に入り、我が家も仕事柄(住環境コーディネーター)、今まで検討していた太陽光発電システムを設置することとしました。 設置場所である我が家では日照率が全国平均で16%も良いこともありました。これを機に、更に環境に優しいエネルギーの仕組みづくりや、省エネルギーなどを考えた家づくりを実現していきたいと思います。次は電球をLEDに検討してみます。

今回は、ソーラーパネルの工事の様子や、実際に発電を開始してからのデーターを分析しながら、写真をつかってご案内します。また、私なりの太陽光発電設置の効果やメリット、デメリットなどについても、記してあります。


リモコン モニター画面   最大出力4.59KW 

      2012年5月18日13時14分時の 発電4.18KW  消費0.82KW  売電3.36KW



    太陽光発電について、遠慮なくご相談下さい、設置条件などで発電量などの違いがあります

太陽光発電の設置・相談を行っています  オータ住環境(株)}






ソーラーパネルの設置工事写真 及び 発電/消費のデーター分析

 真南を向いている屋根面に いよいよ、パネル設置工事が開始されます

 東や西向きの屋根に布設する時の発電効率は、南に比べ85パーセントだそうです。






パネル下地の取り付け架台

架台の屋根への固定の方法は、メーカーによって違いが有ります。ほとんどのメーカーは屋根の下地の根太等に屋根面から、直接ビスにて穴を開けてパネルの取り付け架台金物を取り付けます。「穴を開ける屋根面に耐久性あるパッキン(・・・ゴム等)やコーキングを使って金物を取り付けるから雨漏りは大丈夫です」とは言うものの、10年保証です。私は100年住宅を推進しています。

10年雨漏りしなくても15年ほど過ぎれば、雨漏りの原因になるのではと予想されます。ましてや100年はどう考えても無理でしょう。逆に住宅を短命にしてしまうのでは。もしくは、屋根の張替え等で(下地も含め)、多額の費用が掛かりそうです。


※ 20年保証しているところもありますが、「雨漏り」に限っては10年となっています。






この金物は、雪止め金物と同じように、屋根面に直接に穴を開けてビス止めるのではなく、鉄板に挟み込む方法です。この工法で、メーカーによる10年保証です。金物製造会社で特許をとってメーカーに認めてもらっているようです。ここで施工している職人さんの皆さんも、何日もの研修をしてきてるそうです。

屋根面に穴を開ける工法よりは、15〜20万円ほど高額にはなります。が 雨漏りの心配はなくなります






下地金物が止まり、パネルを載せる架台レール組の開始です





架台のレール組が終わり、いよいよソーラーパネルの取り付け





一枚一枚セットしていき接続していきます。 一枚の重量は14.5キロ





ソーラーパネル数は、9枚を3列、合計27枚です 1枚のモジュールは170W 最大出力=4.59KW

屋根向きは真南  屋根勾配4寸の22度では99%の効率  30度が最適(100%の効率)






このような据付形で終了です





太陽光発電ソーラーパネル設置工事の完了です。  パネル下のガラスは、明り取りを兼ねたパッシブソーラー役割のガラスです。冬季の晴れている日中は、室内温度は20度〜25度にもなるので暖房がいりません。

この屋根は日当りがいいだけでなく。周りの眺望360度が最高です。北から車山、蓼科山、八ヶ岳全望、大泉山、甲斐駒ヶ岳、小泉山、西山の守屋さ山・・が綺麗に望めています。出来たら、この屋根棟に展望台を作りたいです。






家の暖房は薪ストーブしかありません   煙突から少し離す必要があります





電気工事も終わり、設置工事完了です 今から発電開始です  開始記念日2012年4月25日






パワーコンディショナ

太陽電池モジュールで発電された直流電気を交流に変換し、太陽光発電システム全体の運転を管理します。変換時に5パーセント程の損失があるとのことです
メーター機も2ヶ所になりました。   給湯はエコキュート460リットルを設置しています





リモコン  発電開始日は、4月25日  開始日からのデーター、履歴が解ります

         開始日より・年・月・日・時間別の履歴が残ります

・発電量・消費量・買電量・自家消費電量・最大電量・電気料金換算・・
なにより、現在の消費電量も表示される為、とても節電に役立ちます。10ワット単位で表示されます








連係運転中のモニター画面  2012年5月17日 午後1時36分のデーターです

・発電量 3.3KWh(最大出力4.59KWの72%) 天気はうす曇なのでまあまあです

・消費電気量 0.40KWh この家全体での現在の消費量です。冷蔵庫、照明器具、他・・です。

・売電量 2.90KWh  発電量から消費電力を引いた分、売電となります。

      一時間単位で2.9KWhだとしたら、1K=42円  42×2.9=121.8円の売電料金







17日の時間別、発電/消費量 (5月17日13時43分現在)

消費量
線グラフの午前2時ころ〜5時頃までの時間、2KWhほど消費しています。これは深夜電力を利用して、エコキュート460リットルタンクのお湯を沸かしている消費がほとんどです。 23時〜7時までの深夜電力を利用(深夜電力料金は1KWh=9.33円です) 売電は1KWh=42円で10年間の契約です

発電量
緑の棒グラフ グラフを見ると晴れや曇り時の時間帯の様子がよく解ります。9時半頃より12時過ぎまで発電が伸びていません。この間は曇り。

  ※ 17日の発電量は21.1KWhで、最高瞬間発電ピークは4.4KWを記録していました。








時間単位の発電量

時間単位の発電量も確認できます。 この日を見ると、一番発電できる10時11時の時間帯の発電量が低いのが解ります。 この時間は曇りでした。晴れていれば3.5KWh前後は発電できます。

時間当たりの過去最高発電量は3.9KWhです。 ( 25年2月20日 12時〜13時に記録 ) 

実際の発電量 82%〜74% (最大出力4.59KWhに対する損失量 冬18%〜夏26%)

 損失 パワーコンディショナ5%  パネル素子温度上昇による損失(冬8%〜夏16%の間)

     その他で、配線やパネルの汚れ・・等で5%。







  これからのデーター数値は、発電開始の日4月25日〜25年月2月までの間の中です


5月の発電/消費量(31日間)
 

5月の発電量605.2KWh  消費量692KWh  日別のグラフです

このグラフを見ると、天気がどうであったか予測できます。15日は雨天で発電量2.8KWhでした。








5月19日〜24日(6日間)の発電量 ピーク発電)

最高発電量 19日の発電量28KWhを記録(過去最高は25年5月1日、30.5Kを記録)

最高ピーク発電 4.6KW(最高出力4.59KW)  4.6KWを月に6日間程を

記録

5月の発電量  605.2KWh (24年5月〜25年の1年間の発電量=6524KWh)

  ※ 6月582K 7月534K 8月685K 9月568K 10月543k 11月463K 12月385K

      25年1月438K 2月473K  3月656K 4月592K 5月730K を記録  







一日の過去最大発電量 25年5月1日に30.5kwhを記録

5月19日の発電量と消費量のグラフ 

      
 
・消費量=25.6KWh  ・自家消費量=8.6KWh ・発電量=28KWh(過去最大30.5KWh)

 ・売電量=19.4KWh  ・買電量=17.2KWh  ・発電ピーク3.5KW (最高4.6KW)

天気が一日安定している日は、意外と時間当たりの発電量が伸びません。発電量は、パネル自体が熱を持ちすぎると下がります。(冬季8% 真夏16%の減) それゆえか、雨上がりや雲の間の、太陽の日差しの強い時にピーク発電最高(4.6KW)を記録しています。

それと安定した天気の日は、大陸からの黄砂などの影響もあるそうです。よくよく空を見ると、秋空の澄んだような真っ青な空で無く、少しどんよりとした薄青空です。

消費量のうち買電量の半数ほどが深夜電力(エコキュート)です。他では料理時間帯のIHコンロ使用時に多く消費しているのが解ります。








5月19日(最大発電量28kwh)、時間当たりの発電量

 6時〜12時までの時間当たりの発電量 5時〜6時に0.1を記録








月別 及び月単位の 消費量 自家消費量 自給率

5月の電気量(31日間)では

 ・発電量605.2KWh  ・消費量692KWh  ・自家消費量181KWh  ・売電量423.8KWh  

 ・買電量518KWh ・自給率87%








開始からの電気量(37日間) 開始の4月25日〜5月31日の37日間

 ・発電量 711KWh  ・消費量811KWh ・売電量503KWh ・自家消費量208KWh 

 ・買電量603KWh ・自給率87%

 ※6月1日の9時28分までの電気量も含まれています

一年間の発電量  私個人的に出した数値は、年間6000KWh程と予測

 ※ 24年5月1日〜25年4月30日の実際の発電量=6528KWhでした。

一年間の売電量 4326K (金額 4326×42円=181692円)

一年間の自家消費電気料金=62000円






 「2013年5月時点」



太田家のエネルギー仕様()

 ・給湯  エコキュート460リットル
 ・コンロ  IH
 ・暖房  薪ストーブ、ヨツールF600型(家53坪)   ペレットストーブ(事務所13.5坪)

  ※ 暖房以外はオール電化住宅型です


契約電気料金及び単価  契約種別 Eライフプラン(3時間帯別電灯)

 ・基本料金6KVA(6kVAまで)  1470円
 ・デイタイム  (9時〜17時)          1KWh=31.43円
 ・ホームタイム (7時〜9時 17時〜23時)  1KWh=21.23円
 ・ナイトタイム (23時〜7時)          1KWh= 9.33円
 ・売電      1KWh=42.00円 (中部電力10年間買取保証)


5月の電気量(31日間)

 ・発電量605.2KWh  ・消費量692KWh  ・自家消費量181KWh  ・売電量423.8KWh  

 ・買電量518KWh ・自給率87%

5月の太陽光発電効果  自家消費量換算+売電量換算=4863円+17799円=22662円

                                 8月=5647円+20328円=25975円

                    11月=17600円  12月=14100円  1月=16400円

    1年間の太陽光発電効果 24年5月〜25年4月の1年間の合計=24.3万円

    月別発電量  5月605.2KWh 6月582K 7月534K 8月685K 9月568K 

              10月543k 11月463K 12月385K  25年1月438K 2月473K

              3月656K 4月592K  年間発電量合計=6528K 

              

5月の請求電気料金  9670.5円(イ+ロ-ニ=1470+8610-409.5=9670.5円)

                イ、基本料金1470円 

                 ロ、買電量換算8610円(518KWh)  ハはロに含まれている

                 ハ、燃料費調整単価1.47円/KWh×518KWh=761.5円

                 ニ、割引額=409.5円(振込み52.5円  マイコン型蓄熱器357円)

開始からの太陽光発電効果の積算(37日間)

    4月25日〜5月31日までの 自家消費量 売電量 買電量 の電気料金換算









5月18日13時14分の発電/消費/売電 状況

 ・発電量4.18KWhは高い数値です。 (最高発電量は4.6KW  最高出力4.59KW)

 ・消費0.82KWh 平日この時間帯では0.5KWh前後ですが、この日は娘が休みで42型のテレビ

  を観ていました。テレビは0.32KWhほどの消費です。その分増の消費増です。

  ※ モニターには正確に消費電量が出てくる為、テレビはもちろん電灯の消し忘れ・・・等、消

    費の無駄がよく解ります。一つ一つの電灯や家電等の消費電量が解ります。

  ※ 間違いなく、節電になります。 太陽光発電を設置したことにより、効果は沢山あります

    ・節電意識効果 節電意識の向上 モニターによる無駄な電気消費の確認 

    ・節電効果  売電及び自家消費の効果




             「太陽光発電設置効果のまとめ-2013年5月時点」



太陽光発電の設置費用及び費用回収年数  我が家では9年前後(ローン金利を含め)

  

   太陽光システム設置費用220万円税込み) パネル架台工事の17万円程増額を含む

   補助金 (茅野市20万円、国22万円、合わせて42万円の補助金受給)

   ローン金利 10年返済 1.5% 工事費220-補助金42=178万円に対して=13.4万円

   実質設置工事費  178万円+13.4=191.4万円(10年で完済 ローン金利含む)

   年間の売電及び自家消費電気料金 年間20〜23万円(24年度は実質24.3万円)

   設置費用回収年  191.4÷21.5=8.9  8.9年 増減0.7年ほど

   回収後の効果金額(20年使用として)  回収9年後から11年間で 80万〜120万円

   ※ ローンは、しんきんの「太陽光発電ローン」を利用 10年返済(金利1.5パーセント)

   ※ 設置費用の回収年数は、各家での条件にて違ってきます。

       (年間消費電気量・節電意識・使用エネルギー・住宅性能・太陽光発電能力・・・)


太陽光発電設備の寿命は20年以上

 メーカー保証は製品、発電効率含め10年です。我が家のシュミレーションでは、この間に設置費用は回収できそうです。メーカーでは20年は使えるよう耐応年数を設計をしていますので、多少の効率は下がるものの20年は十分に使えると言っています。この間にパワーコンディショナ(約18万円程)は交換する必要がありそうです。パワーコンディショナそのものの効率が下がるようです。10年後になると製品の効率向上と大量生産のより価格も下がると予想されます。

9年で回収できたとすれば、パワーコンディショナの交換等でその後10年以上太陽光発電が使えるということです。多少はパネルの効率が落ちる(5〜10%程)としても、大きな発電効果であり大きな節約であり、且つCO2削減だけでなく地球環境に大きく配慮することになります。

20年使ったとして、金額に換算すると太陽光発電効果は、設置費用回収(9年)後の11年間で80〜120万円程(買い取り価格、キロ20円で換算)と予測できます。買取契約は10年間はキロ42円ですが、10年後には買い取り価格がいくらになるか予測できません。

この金額が儲かる、という考えでなく、大きな節約と大きく地球環境に配慮してることになります。

※ 要注意

何度も言いますが、「パネルをとめる架台工事で、屋根に穴を開けて止める工法」はお勧め出来ません。家を長く使うには大きなストレスを作り、穴を開けたところに「パッキン」「コーキング」等の処理をしても10年から20年程が限度かと思います。その後は雨漏り、屋根全体の改修・・等が予測されます。改修工事費だけでなく、家全体の寿命が短くなってしまいます。よく考えてご判断してください。大切な家ですので100年は使いたいものです。 大切にして長く使う家こそが、家族にとって、地球環境(CO2等)にとって、本当に優しい家といえのではないでしょか。
 

太陽光設置に伴う、CO2の回収期間

忘れてはいけないのが、太陽光発電の製造、設置、回収、解体処分・・におけるCO2の回収期間は、3年程はかかると、私は推測します。


 26年10月現在の見解「今後は要注意」

太陽光発電の見直しが始まりました。設置基準、買取制度、買取制限、期間、買取料金・・・、今後は固定買取期間や金額が、どんどん下がると思います。それと、電気料金もどこまで高騰するかわかりません。よって、将来に向けてのシュミレーションができません。今後の太陽光発電の設置については、慎重に判断して頂きたいと思います。 「利益主義」でなく、「環境に配慮」でしたら、是非とも設置していただきたいと思います。買取価格も下がりますが、太陽光設置費用も下がっています。



省エネルギー住宅

    太陽光発電  薪ストーブ ペレットストーブ パッシブソーラー 雨水利用 エコキュート

    OMソーラー  地中熱利用 バイオ 他・・

太陽光発電の効果  節電意識の向上 売電 消費電気量、電気料金の削減 CO2削減

住宅性能  断熱 気密 ガラス 構造 間取り 

節約 節電 節水 家電 照明機器 








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