● いたずらは 創造する遊びなのです 「オータ住環境」 代表 太田清人 |
「いたずらは 創造する遊び」 子供のころは「いたずら」をたくさんしていたものです。よく怒られもしましたが、懲りずに繰り返していました。おかげで、良かれ、悪かれ、いろいろなことを学ぶことも出来たと思います。実体験から危険予知能力 感覚・・ など、知恵や生き抜く力を少しは培うことが出来たかと思います。 いたずらは、独自で「創造する遊び」ではないかと思います。 危険察知能力は大切な能力です。いろいろな小さな危険なことを経験していく中で「これ以上は本当に危ない」な、と判断できる能力です。小さな怪我をたくさん経験すれば、大きな怪我はしないものです。小さな失敗をたくさん経験すれば、大きな失敗はしないものです。 小さな怪我や失敗を恐れ避けていると、いきなり大きな怪我や失敗を招いてしまうものです。 言い換えれば、いたずらの実体験から、小さな失敗や、小さな興味や成功をたくさん経験すれば、いつか大きな興味となり大きな成功につながるのではないでしょうか。 今の子供たちの環境はどうでしょうか?。昔と違い、親や地域の住人、更には学校や先生方・・・大人達の考え方も変わりつつあります。小さな迷惑程度ないたずらであっても、泥棒や犯罪者あつかいして、こどもたちを叱っているような気がします。これでは、好奇心、冒険心旺盛なこどもたちの、挑戦意欲を殺してしまい「将来の力の芽」を摘み取ってしまっているような気がします。 私の子供のころを少しだけ振り返って見ますと。 夏休みの遊びで、花火の爆竹をつかって、いろいろなことをしました。大きな蟻の巣を爆破させたり、畑にあるかぼちゃ等の野菜を爆竹で爆破させたりと、いろいろものを爆破していました。面白いだけでなく、なんらかの実験「どうなるか」をしていたのでしょう。 また、時限爆弾と称して、渦巻き状の蚊とり線香を使って、友達の家(友達の寝室近く)に仕掛け、寝付いた3時間後くらしに爆竹に点火させるようにして、寝ている友だちを脅かし楽しんでいたこともありました。 こんなことも 畑にあるスイカをスプーンを使って穴を明け、その場所で中身だけくり貫いて食べてしまい、食べた後は穴を開けたところを地面側にして、いかにもモグラが食べたかのようにして元の位置に置いておいたのです.。 これらは、私のいたずらのほんの一部です。今振り返ると「少々やりすぎていたのかな・・」と、思うところもありますが、今の自分を思うと、「よくいたずらさせてもらって良かった」のではないかと思っています。おかげさまで、小さな怪我はたくさんしましたが大きな怪我はしませんでした。いまもそうです。 今、このようなことを子どもたちがしたら、大変なことになるでしょう。親とこどもを呼びつけて、更には学校の先生も呼びつけ、子どもを泥棒扱い、犯罪者あつかいすることでしょう。 子ども達にとって好奇心や冒険心からくるいたずらは、ある意味での価値ある実験(遊び、なによりの勉強)なのです。こうした実体験の中からいろいろなことを学びとりながら、五感や感性を磨きあげ、知恵をつけることが出来るようになっていけると思います。さらには、いたずらの実験や経緯から「何か」に興味を見つけ出して、追求し続けているうちに誰にも真似の出来ない「何か」を成し遂げる力の源にもなることでしょう。 言うまでもなく結果的に、先祖からいただいた潜在能力を上手に引き出し実らせ「生きる力」「生き抜く力」が培われていくかと思います。きっと夢を実現する賢い大人になれることでしょう。 反社会的なことでは困りますが。 こうした力の芽を大人が摘み採ってはいけません。将来を担う今の子ども達のためにも、本来の「成育時のいたずらの大切さ」を理解してあげて、極力大目にみてあげてほしいと願います。こどもらを、おおいに外で自由に遊ばせましょう。大人たちの自分たちを守る都合のよいルールで、子どもたちを縛り付けてはいけません。 大人だって同じことです。「いじわる」なのか「いたずら」、「ユーモアー」なのかの区別がつかない大人が増えているように思います。ユーモアーの通じない人間では、一緒にいて楽しくありませんし、人生の楽しみが少ないようにも感じます。人に迷惑を掛けすぎるいたずらやユーモアーは、よくありませんが、そうでなかったら大目に、楽天的にみてあげられる「余裕 遊び」がほしいものです。 大人は将来の宝である子どもを、大きく見守ってあげましょう。「外で遊ぶこともせず、言うことを何でも聞く良い子」では、逆に心配ですね。いたずらのなかから何かをみつけ、やがて夢や希望となり「がむしゃらに、それに向かう力」が自然とついていくようにおもいます。 いたずらは、「創造する遊び」なのです。 考え、実践、工夫しなおし、再実践・・・の繰り返しです いたずらは、一瞬にして通りすぎてしまう「運」をつかみとろことのできる、大きな「きっかけ」なのです
ゴタッ小僧、万歳。
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