●可愛かった りす でも可哀想にしてしまった僕 「オータ住環境」 代表 太田清人 |
子リスを放し飼いにして、飼っていたことがありました。我が家の猫と仲好しだったのです。でも、最終的には私の不注意で可哀想そうにしてしまったのです。 私が小学6年生のころ、木登りが大好きだった僕は、カブトムシ捕り、アケビ採り・・と、また、登れそうな木があると、どこかまわず、いつも木に登っていました。 春のころ、いつものように木登りを、あちらこちらでしていました。そんな時に、ある林の木の上に、見慣れない木(小枝)のかたまりのようなものを見つけました。好奇心いっぱいな僕は、確かめたくなったのです。木の10メートルほど上にありました。 木に登り、そこに到達しました。 すると「何かの巣」のようでした、入り口みたいなヶ所がありましたので、そこから手を差し込んだのです。 手を入れた瞬間、手を入れた反対側から、小リス?が飛び出し始めたのです。 とっさに、反対側の出口にも手を入れ、その小リスを一匹捕らえてしまったのです。このころは、僕もまだ子どもで「かわいそうだ」と言う気持ちより「好奇心」で、小リスを捕ってしまったのです。まだ目が開いたばかりでとても小さかった。 どうしようかと、思いながらも家に持ち帰ってしまったのです。 持ち帰ってしまったリスを、どうしようか考えもしなくて家に来てしまったのです。でも、今さら返すのもどうかなと思い、どうにか家で育てる事にしたのです。我が家には犬と猫がいましたが。 手のひらに乗るほどの小さな子リスでした。目も開いたばかりでした。 食べ物を与えなくは、と思ったのですが、まだお乳を飲んで育つ時期でした。たなたま近所の家でヤギを飼っていて、一升瓶を持って行っては、頂いていました。もちろん私も乳絞りしていました。この、ヤギの乳を「スポイト」で、どうにか飲ませ続けたのです。 すると、だんだんと懐いてきたのです。さらには、我が家の猫「トラ」とも仲良くなって行ったのです。猫のおなかの中で「子猫のように」いつも寝ていました。 このころからは、放し飼いでした。僕や家族の胸ポケットに入り込むのが好きでした。それだけ小さかったのです。 我が家の田植えの時、休憩時間や昼食時には、お手伝いしてくれている方々に我が家に来てもらいお茶したり、お昼をご馳走したりします。リスは放し飼いでしたので、皆のところに行っては、食べ物を一緒にいただいていました。好みの食べ物を見つけては、座り込み両手で抱えながら食べていました。 みんな「かわいいね」と言っていたのを思いまします。 僕は昼は小学校に行っていましたので、リスは一日中、自由に家の中や、外で遊んでいました。下の家にも遊びに行っていたようで、何回となく、連れ戻してくれました。「今度来たら、うちで飼うぞ」などと、冗談まじりで返してくれました。 それから数ヵ月後のことです。寒い日が続いていましたので、もう「こだつ」が掛かっていました。 なんとなく、リスも猫も寒さで少し震えていたように見えたのです。猫と一緒に、こだつ布団(二枚重ね)の間に入れてやったのです。 入れてやって、1時間後くらいにリスの姿が見えないことに気付き、慌てて探し始めました。全然見つかりませんでした。 もしかしたら、と思い「こだつ掛け布団の中を」見てみました。すると、リスがぐったりして動いていなかったのです。 この時ほど悲しかった事はありませんでした。悲しくて、悲しくて、どうしようもありませんでした。子りすは、一酸化炭素中毒(昔のこだつは豆炭や炭を使用)か、こだつ布団の重さと暑さから、逃げられずに「のぼせて」死んでしまったのです。子りすでしたので、両方の原因があたかもしれません。 そうさせてしまったのは、僕自身なのです。可愛い子リスを、不注意で殺してしまったのです。いまだに、思い出すと「悲しくなります」。 私が子どものころに、犬2匹(二代続けてビーグル)、猫(23歳、僕のお姉さんだった)を飼いました。 今は、犬二匹(チワワ12才♀、ビーグル7才♂)がいます。飼う時には子供にせがまれ「めんどうは、絶対にみる。散歩、ごはん、ウンチの片付けは絶対にする、約束する」・・・。と言いながら、私はシブシブ飼い始めたのです。 しかしながら、今ではほとんどしません。都合がいいようにかわいがっているだけです。3人子どもに、二人(犬)が増えたような感じです。 想いでのリスには、自然の摂理を壊してしまい、あげくの果てには、尊い命を私自身が奪ってしまったのです。 この歳になっても、「可哀想な」ことをしてしまったと、深く反省しております。可愛くも、哀しい想いでとなって脳裏にしっかりと、刻まれています。
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