所有林や地域産を伐採ー製材しての家づくり事例 (茅野市、原村)



所有林の木を使った家づくり 

伐採から製材  大泉山のお施主の山林

太田邸・オータ住環境(株)併用住宅を新築

長野県 茅野市の大泉山にある お施主(太田)の所有林の木で作った住宅、家づくりの始まりです。

八ヶ岳山ろくにある小高い大泉山は、小泉山とともに景観的にもとてもきれいな里山です

田植えが終わり、新緑鮮やかな季節の景観写真です。







施主の所有山林の全景 (北側)

左手前の山林が、45年前に今は亡き親父と一緒に植樹した、唐松林です。南側の山林は4年ほど前に間伐整備を少ししています。しかし、それまでほとんど手入れをしていなかったので、自生していたナラ林に自然に変わってきています。

唐松は、苗木が樹齢3年くらいでしょうから、樹齢49年程ということになります。理想は60〜70年ほどです。






伐採前の山林

19年2月の写真です。 この年は雪が少なかったです

緑の木が赤松です。  右下側にサワラに木が二本あります その手前には桧が植樹されています。

植樹した後の、間伐整備はほとんどしていませんでした。下草というか、下の雑木などは、たまに整備していました。昔は、こだつで使う炭を確保するために整備して炭焼をしました。 今では、炭焼きをする方は皆無です。それ故に山や林は荒れ放題の状態です。






伐採前に山林の整備 

 私の子供たちと一緒に下木、枝ばらい  昔はこうした小枝や雑木で炭をつくったのです






慣れない手つきで一緒懸命  いい経験になることでしょう ノコギリの使い方も覚えましょう





伐採する林

ほとんど間伐整備していないので、良材となる木の候補が少ないです。

植樹する時は、6尺間隔。 その後間伐しながら12尺(3.6メートル)間隔にしなければいけませんが、なにもしていません。






住宅使用用材の伐採材の選定 太いもので径40センチ 45年前に父親と一緒に植樹した木です。





いよいよ伐採開始、唐松

19年の2月末  もう少し早く伐採したかったのですが、水が上がり始めるころとなってしまいました。






伐採の様子 チェーンソーであっという間ですが、その後の枝払いや枝の片付けが大変です。





この唐松にしては年輪が詰まっています

北側斜面の影響でしょうか 外輪は年間一ミリ程の成長です。この材の年輪を数えると60年以上はあります。植樹前からあった天然唐松と思われます。

南側斜面の山林は、唐松に変わって、植樹前のナラ林に変わってしまっています。手入れをしなかった為、自生していたナラの切り株より、また芽が出て唐松より成長してしまったのです。本来の自生していた植物などは、生命力がやはり強いはずです。

おかげで、薪材になるナラの木が沢山あります。唐松の間伐とあわせナラ林も間伐整備していきます。






太いサワラの木の伐採・・・壁の仕上げ板材や建具用材にも使用しました

当初は、このサワラの木を室内のメインシンボルの枝つきの大黒柱にしようと、枝を付けて運びましたが、少し太すぎました。






伐採の様子 全部で唐松25本ほど、赤松7本ほど、サワラ1本、3年前に伐採した径60センチ程の栗の木も使いました。

道付きの山林伐採でしたので、作業は思ったほどよりしやすかったです。私も一緒に作業を行いました





伐採完了 一山目

伐採材の山が、この積み山を入れ二箇所出来ました





伐採完了

子供たちもお手伝い。 いや見物です、でもこうして見ているだけでも思い出になるでしょう





伐採材 の二山目です

子供らの乗っているサワラは、枝付きの柱に使うには、やはり太すぎですね。おんばしら程あります。このサワラが、建具用材になったり、また腰壁の綺麗な仕上げ材となりました。




伐採後の枝片付け・・・チッパーにて

伐採は、一日でやってしまったのですが、その後の枝片付けが大変でした。この場所に運び集めるだけでも大変な作業でした。私が一人で行いました。




「チッパーにてチップ材に」
以外に太い枝でも大丈夫 この機械でも、径10センチほどまで可能です



子供たちもお手伝い いや経験




チッパーにて枝片付け完了 このチップ材は有効l利用しました。このまま放置しておけば、カブトムシが卵を産みつける場所として最適となったことでしょう。

横にある唐松材は、乾かして全て薪ストーブの燃料になりました。乾いた枝付の唐松は、割りにくいです








             ここより 伐採材を、住宅用材に製材


伐採後、荒挽きして1年2ヶ月程の天然乾燥させた材。これから我が家の住宅建設用材に製材します




私も製材を手伝い、いや見させていただきました。

45年前に、親父と一緒に植えた木が、こうして製材されます なんだか嬉しいですね。野菜のように、自分の畑で育て、これから料理するような感じです。




いよいよ製材機に入っていきます

製材は、茅野市高部にある「カクダイ製材所」にお願いしました。





製材開始  思ったよりだいぶ乾燥しているようでした。




まずは桁や梁材をとります

横に落とした板は、垂木材として使います





私も少しお手伝い いい梁材でしょう。 自分で植えた木を自分の家づくりに使えるなんて・・嬉しいです

親父に感謝します。欲を言えば、間伐整備をしていれば、植えた木を全部使えたのですが。





このようにどんどん桁材、梁材が製材され出てきます。  右材は垂木材として。

所有林の間伐整備した木材が、自然住宅用の建材とし、製材されていきます。






「木目もきれいで、なかなかの良材だよ」 と、言われました。 自然素材の魅力です





製材の順番は桁梁材、次は垂木材、次は野地板、このように乾かしています





野地板にもならないものは、このようにして炊きつけ材として利用します(捨てるところはありません)

自然のエネルギーを大切に使いましょう。 間伐整備した木を全て有効利用し活用






所有林の間伐整材  建材として製材完了  積み置き 

 製材品の一部です。奥に見える三本の丸太材の松も使います。もちろん地元産の木です。






我が家の建て方の様子

我が山林の木を使った材料での家づくりがはじまりました。






父と一緒に植えた木を使うことで、環境にも優しくぬくもりもある家となるでしょう。今亡き父もきっと喜んでくれるでしょう。 我が子供たちも大切に使って行ってほしいとねがいます。

私も、次世代のために、山林を整備していきたいと考えています。

100年サイクルで考えると、循環型の環境整備が出来ます。

木を植え間伐整備して、100年たった木を使ってを家を建て直す。また木を植え育てていく。

間伐整備した木も、有効に利用できます。自然界の秩序をきちんと守り大切にしましょう。

こうして建てた家は、自然派住宅(自給自足住宅)となりました。


茅野市の所有林 地域産材 県産材の地産地消での家づくり(住宅新築)となりました


所有林「山林・林の間伐整備」でのエコハウス   地元・地域産材 県産材 

「地産地消」 間伐整備材 唐松 赤松 サワラ 栗 ナラ 桜 ・・・





完成した建物写真をどうぞ



オータ住環境株式会社

長野県茅野市豊平21187-1
TEL0266-71-1722
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代表 太田清人
E-mail: ohta1@rose.ocn.ne.jp

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