それから、二週間おきくらいに、奥さんが会社に寄るようになったのです。このときも、挨拶にまた来てくれたのかな。くらいの気持ちで対応し続けていました。　すると、少しづつ具体的に考えて、当社に来ていることに気付いたのです。

「オータさん、少しは気にしている土地を取得できるように、考えてくれているでしょうかね・・・。」と。それから、またに数週間ごに来社してきて「そろそろ具体的になりそうですかね」・・・。

こうしながら、私の動きが遅いものだから、上手に「お尻をたたかれた」のです。こうして、私も本気になり「田舎暮らし実現に向け」土地取得から動きはいじめたのです。

土地取得後に、家づくりに進みました。

少し洋風の建物で、是非、保健所の許可を取った「厨房」がほしい、と要望がありました。　というのは、奥さんはお菓子やケーキを作るのが趣味だったのです。「ここの里村でも、集落の方々や、近所の方々に是非食べてもらいたい」と言うのです。お金儲けでなく「喜んでいただきたい」というのでした。

また、「道路側にデッキなども作って、そこに気軽に寄って頂き皆で食べられるようにしてもらいたい。」

こうして、要望を満たした家づくりが始まりました。

住いづくりが完成後。

「オータさんのおかげで、夢が実現できました。本当にありがとうございました。」と、言葉を頂きました。あまりにも、喜んでいただけたので、私は、「ここの、縄文の里村-大泉の里、のどこがそんなに好きになったのですか？」と聞いてみました。

すると、Ｎさんは「全てです」、この一言でした。

この、言葉には驚きました。同時に嬉しく思ったものです。　これからも、もっと、もっと、Ｎさんのように喜んでいただけるよな、里村を作っていかなければいけない、と思ったものです。

Ｎさんは、住宅地とは別に、230坪ほどの畑も作っています。

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