土地、建物(不動産)の取得、購入の判断は大変難しいものです。見えない潜在的な良し悪しの判断は間違いなく専門知識が幅広く求められます。目に見えない土地の地下などの地質、地盤や、活断層、地下水脈・・・建物の基礎の安全性・・?。建物内部の構造(耐震診断・耐久性)においても同様で、特に安全性にかかわる事項の確認は大切なことです。大金の買い物です。
また現在住んでいる住宅や別荘においても、生命にかかわるような問題の耐震性は必ずチェックしてください。また雨漏り、湿気、ガビ、結露・・などの不具合を感じたら、必ず原因を追及し、それなりの対応措置を講じて解決しなければいけません。建物、建築物も人間と同じで、健康で長持ちさせなければなりません。後悔しないためにも、万全を期して考えて下さい。
不動産を取得後になって、後悔されている方が多くいます。「よく調べもしないで買ってしまい、いろいろと問題点が後になって解かったが、すでに遅しでしかたなく我慢しているだけです」・・・このように間違ってもならないようにして下さい。 限りある財産を逆に有効に使ってください。ましてや、家族の生命を脅かすような心配ある不動産は絶対に避けてください。なによりも「安全」「安心」です。不安や迷いがあった時は、言うまでもなく進まない方が賢明です。
諏訪地域の地盤や地質の特性として「諏訪湖周辺の軟弱地盤、不動沈下」「活断層」「傾斜地の危険性」「河川敷の危険性」・・などは、特に意識し注意してください。
特に注意したいのは、中古の住宅や別荘の購入時です。昭和56年以前(建築基準法の改正)に建てられた建物の基礎は、必ず安全性のチェックが欠かせません。今の基準に適合していません。
別荘取得の条件としては、やはり「眺望の良いところ」があります。眺望がよい場所の多くは、やはり傾斜地が多いです。今まで こうした環境の別荘を多く見てきましたが、「傾斜方向に基礎が沈んだり、傾いたり」「傾斜上部の土圧で基礎が押し出され土台とずれたり、基礎自体に異常なひび割れや傾きが生じたり」・・・と物理的に想像できる「危険基礎・建物」と判断できる別荘がいくつかありました。こうした調査依頼の例は、眺望の価値観は最高でしょうが、安全性は最悪といえます。安心した憩いの場所としては、とても使えません。 一歩間違えるとストレスを抱え続けるだけでなく、不安のなかで災害時などに、家族や知人の生命を奪われかねません。
大金をつかう一大事業です。また家族や仲間の皆さんの生命、財産、暮らしを守る大切な買い物なのです。見た目の良さより、足元の安全性を優先して判断して下さい。 後々になって、思わぬ問題が発生して、大きなストレスとなり心身、建物共にストレスが大きくなっていき、病んでしまい短命にならないようにしてください。
|